福間洸太朗 ピアノ・リサイタル@国分寺 夜公演 (2022/02/14)

世界的ピアニスト、福間洸太朗さんによる地元公演

まだまだ寒いですが、白梅の花が少しずつ咲き始めて初春の訪れを感じますね。

さて、2月14日(月)のバレンタインデーでは、国分寺市出身の世界的ピアニスト、福間 洸太朗さんによるピアノ・リサイタルがおこなわれました。場所は国分寺市立いずみホール。西国分寺駅のすぐ前にあるホールです。

国分寺市の観光大使も務める福間さんによる地元・国分寺でのピアノリサイタルは2018年12月以来だそうです。次は2020年5月に予定されていたのですがコロナ禍のために2021年1月に延期になり、それも中止となってしまいました。

こちらの記事に書きましたが、12月25日(土)のクリスマスの日に小平市のルネこだいらでピアノ・リサイタルがあり、そちらで福間さんがアナウンスしていたのでこの国分寺公演はぜひ行こうと思っていました。昼公演と夜公演がおこなわれたのですが、どちらもチケット販売開始とともにすぐに売切になり、私は夜公演だけ買えました。昼公演も行こうと思って午後半休の有給休暇予定にしてギリギリまでチケットサイトを見ていたのですが、キャンセルが出ず結局諦めました。

今もオミクロン株が大流行して国分寺市が出している市内の感染症数でも、150人超えの状況で、予断は許されないですが、幸いにも公演は実施され、福間さんにとって3年2ヶ月ぶりでのいずみホールでの演奏会となりました。

福間洸太朗 ピアノ・リサイタル@国分寺 夜公演 (2022/02/14)
福間洸太朗 ピアノ・リサイタル@国分寺 夜公演 (2022/02/14)

国分寺市が誇るいずみホール

いずみホールは外から眺めたことがあるだけでホールの中に入るのはこれが初めて。驚いたのは古代っぽさ。ホールの内壁が黄土色で、まるでエジプトをイメージしているのかと思いました。

国分寺市立いずみホール
国分寺市立いずみホール

いずみホール(Aホール)は音楽ホールとしては小規模です。いずみホールの公式サイトによると客席数は376(うち車椅子席が6)です。ルネこだいらは客席数が1,229(うち車椅子席が9)の大規模なホールですが、それをほぼ満席にしたのが12月25日の公演。同じ規模の聴衆が聴こうとしたら必然的にチケットは足りなくなりますよね。ただ、小規模な分、演奏者と客席は近いと感じました。

愛にちなむ作品並ぶ

バレンタインデーということで、夜公演のプログラムでは愛にちなんだ作品が多く演奏されました。

福間洸太朗 ピアノ・リサイタル@国分寺 夜公演プログラム (2022/02/14)
福間洸太朗 ピアノ・リサイタル@国分寺 夜公演プログラム (2022/02/14)

曲目は前半が

  • フランツ・リスト作曲 愛の夢第3番
  • ロベルト・シューマン作曲 「クライスレリアーナ」 Op.16
  • ロベルト・シューマン作曲 フランツ・リスト編曲 「献呈」

後半が

  • フレデリック・ショパン作曲 ノクターン第8番 Op.27ー2
  • フレデリック・ショパン作曲 カール・ライネッケ編曲 ピアノ協奏曲第2番第2楽章(ピアノ独奏版)
  • アレクサンドル・スクリャービン作曲 練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1
  • アレクサンドル・スクリャービン作曲 左手のためのノクターン Op.9-2
  • アレクサンドル・スクリャービン作曲 ピアノ・ソナタ第2番「幻想」 Op.19
  • (アンコール)XXX作曲 福間 洸太朗編曲 (すみません、タイトル忘れました)
  • (アンコール)アラン・メンケン作曲 森下 唯編曲 「美女と野獣 (Beauty and Beast)」

でした。アンコール1つ目に弾いたのはシャンソンを福間さんが編曲したものだったのですが、すみません、タイトル忘れました。

最初の愛の夢は「おお、愛しうる限り愛せ」というリスト自身の歌曲をピアノ独奏に編曲したものです。まるで水面に浮かぶかのような旋律の美しさ、そして急下降するところでの軽やかさ、など最初の曲からさらりとすごい演奏をおこないました。

2曲めのシューマンのクライスレリアーナは、小平公演でも弾いていましたが、シューマンが愛するクララ・ヴィーク、そしてその父でピアノの師でもありクララとの恋愛を認めないフリードリヒ・ヴィークとの葛藤に悩む時代の作品。そして「献呈」はついにクララと結婚することになったシューマンがクララに捧げる歌曲として作ったものをリストがピアノ独奏用に編曲したものです。

クライスレリアーナの次に「献呈」を置いたのは今日が初めてとおっしゃっていた福間さん。クライスレリアーナのアンコールとして「献呈」を聴いて欲しいとおっしゃってました。

後半のショパン、特にピアノ協奏曲の独奏版は、ショパンが想いを寄せていた女性に向けて書いたロマン溢れる曲。続くスクリャービンはショパンの影響を感じる初期の作品を並べました。ピアノ・ソナタ第2番は小平公演でも素晴らしかったですが、この日も印象に残りました。アンコールでも愛にちなんだ曲を演奏。

いずみホールの照明とのコラボ

驚いたのは、いずみホールの照明。前半は気付かなかったのですが、後半のスクリャービンの曲で、ホール後方の照明がこれまでの黄色い灯りから青色に変わったのです。スクリャービンの神秘的な世界に引き込まれました。さらに、アンコールではピンク色の照明になり、ロマンティックを演出。音楽と照明が見事なコラボでした。

福間さんもTwitterとInstagramで報告

福間さんはTwitter (ツイッター)とInstagram (インスタグラム)を積極的に活用されていますが、この国分寺公演についても投稿されています。

まずはTwitterのツイートから。

1枚目の写真のピアノの前にある赤いバラですが、こちらは昼公演の後にバラがあると良いなと思った福間さんが、いずみホールの近くにあるにしこくマインの花屋(フラワーペコ)さんに行って、赤いバラありますか?と聞いたら「しおれているけど1本だけあります」とのことで手に入れられた奇跡の1本。アンコール時にいずみホールスタッフの方が丁重に運んでピアノの前に置かれていました。

続いてInstagramの投稿。こちらはアンコールで弾いた「美女と野獣」を動画で見れます。

国分寺市出身の世界的ピアニスト福間洸太朗さんによる地元公演。3年ぶりのいずみホールでの演奏会で、大いに盛り上がった演奏会でした。

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Last Updated on 2月 17, 2022

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