国立駅 (2022年1月撮影)

国立駅の旧駅舎

先日の記事では多喜窪通りの「たまらん坂」について紹介しました。今日は国立駅の旧駅舎を紹介したいと思います。

国立駅が開業したのは1926年。あと少しで100周年ですね。

箱根土地という会社(現・プリンスホテル)が建築したもので、当時の鉄道省に譲渡されました。約80年間、駅舎として使用され、JR中央線の高架化に伴い2016年に解体されています。

2018年に始まった再築工事では、保管されていた部材を使って構造部材70%の再利用率で復元し、2020年4月に完成した「旧国立駅舎」。国立市の指定有形文化財(建造物)に指定されています。

旧駅舎は西側に大きく流れた非対称の三角形の屋根が特徴的です。

国立駅 (2022年1月撮影)
国立駅と手前の旧・国立駅舎 (2022年1月撮影)

旧国立駅舎の中は、現在は待合広間や展示室になっていて、駅舎の木の軸組の模型もあります。

今や国立市のシンボルとなっている旧国立駅舎。国立市のホームページには「旧国立駅舎のHP」もあります。

屋根の形がどこかに似ている?

この三角形の屋根、どこかで見たことがありませんか?

ヒント無しで気付く方は相当鋭いです。私は文献を読むまで気付きませんでした。

国立駅の南側、当時は国立大学町と呼ばれたエリアの形にそっくりなんです。

今の富士見通り、矢川通り、学園通り、多喜窪通り、旭通りをつなぐと、左に長い三角形となり、旧駅舎の屋根と同じ形をしているのです。

国立駅南の旧・大学町の形状 (Google Mapより)
国立駅南の旧・大学町の形状 (Google Mapより)
【Google Map】国立駅南

ただ、国立市が出している書籍にもこの説に確信は無いと書かれています。

設計者の河野傅が、町の形を模して設計したという文献は見つかっていないが、一つの〈都市伝説〉として、そのルーツとルートの探索を楽しんでもよいだろう。

「国立三角駅舎物語」1章「国立大学町と三角駅舎」、国立市観光まちづくり協会

ただ、こんなにも形が一致するというのは意志を感じますよね。

文献も充実

旧国立駅舎の中には、赤い三角屋根のグッズや、国立の書籍などが販売されています。

私はローカル情報をもっと知りたいので、こういうのを見ると全部買いたくなってしまいます。

※ガイドブックは無料で配布しています。

読み込んでからまた国立を散策すると新たな発見がありそうです。

国立駅に帰ってきた旧国立駅舎、オススメです。

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Last Updated on 2月 4, 2022

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