住まいづくりで「これがあって良かった」と思うこととして、第1弾は書斎第2弾は軒と庇を紹介しました。

続く第3弾の今回は…

ずばり、「手つかずの土」の部分

え、建物じゃないのか、と思われるかもしれません。そうなんです、今回の話はハウスメーカーはあまり関係ないのです。

家を設計してもらった時、後半に差し掛かって外構をどうするか決めているときにさかのぼりますが、駐車スペースはこうしようとか、駐輪スペースはこうしたいとか、玄関アプローチまでのタイルはこれを貼ろうとか、細かいところまで詰めては二転三転してようやく決まったのですが、正直、庭をどうしようかとか、西や北の建物の周りをどうしようか、全く考える余裕がありませんでした。

建ぺい率が40%だと土むき出しの土地も重要

引き渡しのときに、意外に土そのままのところが多いなという印象でした。それもそうですよね。東京・国分寺市の住宅地は低層住宅エリアとなっているところが多いので、ほとんどの地域で建ぺい率が40%、容積率が80%しかないのです。つまり、100m2の土地だったら、建物の面積に割り当てられるのは1階あたり40m2まで、2階建てで80m2が目一杯になります。なので60m2以上は建物以外にする必要があります。駐車スペース、駐輪スペースなどを確保しても、自由にできるスペースがまだまだありますよね。私の場合では、土むき出しの部分が30m2ぐらいあります。

なので、住み始めてからどうしようかなと考えていったのですが、この「土むき出し」の土地をどう活用するかが実際に住む上で意外に重要なポイントなんだと実感しています。

庭は15m2ほどが土むき出しでした。日当たりも良すぎるくらいで、ほっておくと土がカラカラに乾いて風で飛んでいってしまいます。放っておくと雑草もニョキニョキ生えてしまいますし、ふかふかの土が気持ちいいのか、夜中に猫が立ち入って糞をするので、何か対策をしたいなと思ってオリーブなどの樹木やオジギソウなどの草花を植えてみたのですが、まだまだ土の部分が多いです。

そこで憧れだった芝生を植えてみることにしました。見た目もキレイで踏まれても少しは耐性があるということで高麗芝にしたのですが、最初にシートを敷いたときに踏みつけが足りなかったようで、根付けするまで少し時間が掛かりましたが、1ヶ月もしたら青々としてシートの隙間も見えなくなるぐらいに成長してくれました。

庭では念願だった芝生を張っています

芝生は近くのホームセンターなどでは売っていなかったので、ネットショップで購入しています。中でも樹木や草花の取り扱いでは楽天市場が圧倒的に品揃えが良いので、いつも楽天で買っているのですが、芝生も楽天の中で評価の高かった「アグリショップひむか」から高麗芝をいつも購入しています。やはり高評価どおりの立派な芝だと思います。

植栽スペース

庭とは別に植栽スペースもあります。これはハウスメーカー(ヘーベルハウスのブランド名の旭化成ホームズ)の提案です。ヘーベルハウスは植栽をまとうエクステリアを「まちもり」というコンセプトで提案しており、限られたスペースでも日本の在来種などを中心にした樹木を植え、野鳥や蝶が来るような家づくりを目指しているためです。

ただ、我が家では植栽スペースを作ってもらいましたが、樹木はハウスメーカーのスコープには入れませんでした。予算が足りなくなってしまったのもありますが、急ぐものでもないので住みながら何を植えるか考えていきたいと思ったからです。

ただ、樹木を選ぶのはものすごくセンスが要りますね。大きくなりすぎる樹はNGですし、落葉樹もご近所さんに迷惑を掛けてしまうとか、高木となるシンボルツリーを決めて、それに合うように中木、低木、アンダーカバーを決める必要がありますので。我が家ではシンボルツリーはシマトネリコにして、それに合うように他の樹木も選んだのですが、一番手が掛かっているのがブッドレアです。茎がしなって斜めに成長していきますし、花も次から次へと咲いてはすぐ枯れますので。あまりに一喜一憂させられるので、成長日記をここに書いたぐらいです。けど、蝶が集まる木と言われるだけあって、花から香る蜜の匂いは良いですね。嗅ぐと花屋に来た気分がします。そして、念願の蝶がついに来たときはこれまでの努力が報われた気がしました。

植栽スペースには制約はありますがいくつか樹と草花を植えています

土だけの土地をどう活用するかは、皆さんの意思が表れるところかなと思いますが、私の家では自分たちも楽しみ、癒やされつつ、地球温暖化防止やサステナビリティという大きな目標に向かってグリーンを多く植えることにしました。日に日に成長していく植物たちの姿を見るのは、やっぱり楽しいです。

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Last Updated on 8月 28, 2020

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