せっかくなら国分寺やその周辺を調べてみませんか?関連する書籍を紹介します。


蛮政の秋

著者:堂場 瞬一
出版社:集英社文庫

元新聞記者で推理小説を得意とする堂場瞬一の「メディア三部作」の第2作。登場人物の落選議員の代議士「西 貴幸」が国分寺にゆかりのある人物です。

西の自宅は、国分寺駅から南西方向へ走る商店街を抜けた一角にある、侘しい一人暮らしのマンションだ。

蛮政の秋 第一章

とあるので、国分寺駅南口から多喜窪通り沿いを歩いて南町三丁目の交差点を過ぎたあたりのマンションがモデルでしょうか。また、選挙の演説をしているシーンでも国分寺駅の様子がよく描かれています。

JR国分寺駅の南口は小さなロータリーになっており、いつもタクシーが溜まっている。北口とは自由通路で結ばれ、常に人の流れがあるから、辻立ち演説をするにはいかにも適した場所だ。……(中略)……骨身に染みるその寒さをよく知っていた。実は自由通路が、その元凶である。いつも強い風が吹き抜けるために、寒さが一層ひどくなるのだ。

蛮政の秋 第一章

堂場瞬一の小説は街が細かく描かれているものが多いですが、国分寺についてもよく観察して描いていますね。

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地形と地理で解ける! 東京の秘密33 多摩・武蔵野編

著者:内田 宗治
出版社:実業之日本社

地形散歩ライターによる多摩地区についての面白い情報やうんちくが色々と載っている新書です。著者自身が国分寺市に住んでいることもあり、国分寺の情報が多めに載っています。国分寺崖線などの地形のうんちくや、東山道武蔵路などの遺跡の話、そして鉄道の情報も載っていて色々と勉強になります。最後の章では23区と多摩地区の様々なデータについて述べています。国分寺市の図書館についての不満も書いてあって、親近感が湧いてしまいました。

地元の私立図書館に行くたびに感じていたことがある。……(中略)……隣の市の府中市中央図書館にもよく行くのでついそこと比べてしまうと、行くたびに蔵書の質、量ともそちらの方がはるかに上なのを痛感する。

地形と地理で解ける! 東京の秘密33 多摩・武蔵野編 付章

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JR中央線沿線の不思議と謎

著者:天野 宏司
出版社:実業之日本社

こちらも同じ実業之日本社の新書ですが、中央線の駅についてのうんちくが載っています。東中野〜立川間の線路がなぜ東西にまっすぐなのか、東京駅の中央線ホームはなんであんなに高いのか、休日だけ高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪に停まらないのはなぜか、など中央線を普段使っている方が多い国分寺の方にもきっと興味をそそる内容が盛りだくさんです。

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中央線(東京〜高尾)古地図さんぽ

著者:坂上 正一
出版社:フォト・パブリッシング

こちらは中央線の駅の古地図を見比べて、駅の周囲の変遷について説明している本です。中央線が当時甲武鉄道として開通した当初の地図と比べて、今は沿線の街がかなり開発が進んだ様子が分かります。

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見学ガイド 武蔵国分寺のはなし

編集者:国分寺市教育委員会ふるさと文化財課
発行:国分寺市教育委員会

こちらは国分寺市教育委員会が発行している書籍で、武蔵国分寺跡資料館などで購入ができます。国分寺とは何かや、武蔵国分寺の最新の調査結果や出土品などが盛りだくさんで紹介されています。写真が多く、平成26年(2014年)発行の改定二版増補版では148ページが全ページカラー印刷。これで税込400円というのは驚きですが、何よりも武蔵国分寺について理解を深められる1冊です。


ふるさと 国分寺のあゆみ

編集者:国分寺市史編さん委員会、ふるさと文化財課
発行:国分寺市教育委員会

こちらも国分寺市教育委員会が発行している書籍で、税込1,200円。国分寺市の小学校や中学校の教諭などを中心に執筆されたもので、縄文時代から比較的最近のまでの国分寺の移り変わりについて記されています。「比較的」と書いたのは、こちらの書籍の最新版が平成19年(2007年)改訂のものなので、第四小学校移転(2004年)や西国分寺駅南口の再開発などが最新のトピックスとなっています。今後改訂版がもし出るとしたら、ツインのタワーマンション、ミーツ国分寺を含む国分寺駅北口の再開発などが取り上げられるのでしょうか。


古代道路を掘るー東山道武蔵道の調査成果と保存活用ー

編集者:国分寺市教育委員会ふるさと文化財課
発行:国分寺市教育委員会

こちらも国分寺市教育委員会が発行しているもので、古代の幹線道路である東山道武蔵路について調査結果や出土品が写真多めに載せられています。税込700円。中央鉄道学園の跡地を大規模な団地として開発されている際にこの東山道武蔵路の遺構が発見されたのですが、こちらの書籍には読売新聞のスクラップも掲載されており、それが興味深いです。1996年1月28日の記事では、遺構の保全を熱望する東京都教育委員会、考古学研究者、市民の意見にも関わらず、国分寺市、東京都住宅局、住宅・整備公団などの事業者側は大団地の早期開発を進めるために遺構を破壊して道路の建設を進めようとしている方針を示していました。ただ1996年2月23日の新聞記事では、事業者側が道路の建設予定位置を東にずらすことで合意したため、遺構が全面保存されることになったのを伝えています。


冷たい手

著者:水生 大海 (みずき ひろみ)
出版社:光文社文庫

本屋で「国分寺が重要な舞台」と書いてあるPOPに惹かれて購入した一冊。国分寺駅から徒歩圏内という架空のショッピングモール「ビバルディ国分寺」のアパレルショップ「アヴァンタイトル」で働く女性が主人公の推理小説。ただ、国分寺の街の描画は一切無いですし、国分寺感は全然出ていません。また、主人公が急遽ビバルディを飛び出して静岡県に向かう際に品川駅で新幹線に乗り換えたというストーリーになっているのですが、そこでちょっと違和感。国分寺駅から新幹線に乗るなら、そのまま中央線で東京駅まで乗ってしまったほうが早いし乗り換えも楽なんですけどね。推理小説としては、20年前の過去を隠す主人公と、その周りで起こる連続殺人事件で、ラストになって意外な人が犯人だったというオチ。主人公と女性店長の間で毎日のように繰り返される陰湿なやり取りを読むほうも辛いのですが、どこか国分寺の描写とかが無いか見つけるために最後まで読み進んで、結局無いと気付いたときのショックもほろ苦でした。国分寺とは関係無く、純粋にミステリーを楽しみたい方には良いのかも。

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関連する書籍を見つけ次第、こちらのページも随時更新していきます。

Last Updated on 9月 4, 2020

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