ねぇ、ぶんじぃ。
おー、ぶんじーな。よく来たな。
何かさ、国分寺って坂が多くない?国分寺駅から武蔵国分寺公園行くにも一旦急坂を下った後にまた急坂を上らないといけないし。東元町3丁目から国分寺駅に行くときも、野川の緑橋を渡った後のあの急坂がきついし。それに南町2丁目の100円ローソンのところも。何でこんなに坂が多いんだろう。
良い疑問だな。ぶんじーなは国分寺崖線って言葉、知っているかい?
国分寺ガイセン?
大昔は多摩川の流れがこの辺りまで来ておってな。多摩川が蛇行して大地を削ってできた崖が国分寺崖線と言われているんじゃ。
へー。知らなかった。
だけど国分寺崖線と坂がどう関係あるの?
この地図のオレンジの塗りつぶしを見てみい。
これは国分寺市が提供しているウォーキングマップの図なんじゃが、国分寺崖線について分かりやすい資料にもなっている。
ウォーキングマップ?ぶんじぃ、それなりに健康に気を遣っているんだね。
あ、急な坂があるところってオレンジの場所と同じだ!
そうなんじゃ。これも見てみると一目瞭然じゃろ。
Google Mapって3Dも見れるの?ぶんじぃ、ITスキルすごくない?
航空写真モードにして、Ctrlボタンを押しながらマウスドラッグで3Dの向きを変えられるんじゃ。
赤く塗ったところが国分寺崖線の大体の位置なんじゃが、さっきぶんじーなが言っていた国分寺駅から武蔵国分寺公園の道でも、一旦下る坂も崖線だし、その後上る坂も崖線だったのじゃ。東元町も100円ローソンのところもな。
ふぅん。坂が多いと足腰に来るよね。
マイナス面だけではないんじゃ。ほれ、この写真を見てみて。
あ、湧き水。お鷹の道の隣の真姿の池湧水群だね。
そうじゃ、国分寺崖線が生み出す地形差によって、地下水が湧き水となっているんじゃ。国分寺駅の北にある日立製作所の中央研究所にも国分寺崖線のおかげで野川の水源が生まれ、これが野川となって二子玉川で多摩川と合流していくんだ。
へぇ。
殿ヶ谷戸庭園にも国分寺崖線が生み出す地形が見事じゃぞ。
そっか。坂が多いって、ネガティブに考えるんじゃなくて、それだけ高低差に恵まれた土地だと考えるようにしよ。
またね、ぶんじぃ!
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Last Updated on 11月 6, 2020
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